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【その1】にもどる



<08:39>
kotsuboi76
Nd (1)
最奥地へ向かうため、"長さ約300メートルの隧道"へ進んでいきます。ホントこういうのどうかと思う。
 



Nd (2)
あれ…こんな孔見つけてたっけ…。
Nd (3)
Nd (4)
前回は見落としていた孔を数多く発見しました。まあ、前回は隧道にたどり着こうと必死でしたからね…。ただ、前回訪れた際とビーバーダムの位置が違っているような気がするので、そういった点で見落としは仕方ないことなのかもしれません。Nd (5)
ん?!
これ、おそらくヨッキさんが見つけていたロッド穴(かもしれない穴)が開いている石ではないでしょうか。前回来たときも探していたと思うのですが、これもまたビーバーダムの移動で隠れたり出てきたりしているのでしょう。行くたびいくたび違う姿を見せてくるとは、今後も小坪井にはお世話になるしかなさそうです。
と、急に尾根越えルートの谷が前回探索時よりかなり深く掘られていたことを思い出しました。その犯人として真っ先に思い浮かぶのは、10月末にやって来た台風です。あのときは日光で酷い目を食らいましたが、小坪井にも大きな爪痕を残していたとは…。ん?待てよ?台風が小坪井の谷を荒らしまくっているとすれば…
最奥隧道水没してんじゃね???


<08:49>
kotsuboi77
Md (2)
さあどうだ?
Md (3)
セーフ!!
幸運なことに今回も隧道は水没していませんでした。
ここで再掲となってしまいますが、隧道のデータを載せておきます。

本坪井隧道(仮称)西坑口
施工年:不明(1930~40?)
材質:地岩
工法:手掘り
全長:推定値・約289m
断面形式:不明(不定)

迫石・迫持:無
要石・
笠石:手掘りなので無し
扁額類:
帯石・パラペット(胸壁)・ピラスター(壁柱・控壁):手掘りなので無し
ウイング(翼壁):無
インバート(仰拱):不明
所属・管轄:旧東京営林局千葉営林署※記録なし
使用終了年:不明
使用終了理由:路線の廃線
経年:不明(最低でも60~70年)



Md (4)
ちょっと水分多くないか…?
なんとなく前回より足元もぬかるんでいる気がします。この隧道は片勾配で奥へ行くほど標高は高くなるはずなので大丈夫とは思うのですが…。


今回隧道を再訪したのは孔の問題(→第一次探索【その4】 【補足】)に決着をつけるためでもあるので、孔を探しながら進みます。
Nd (6)
これ…は単に壁が一部崩れ落ちただけでしょう。やはり自分の思い違いだったか…と考え始めたそのとき…
Nd (7)
孔だ!!
これはどう見たって孔でしょ!!見間違いじゃなかった!!
Nd (8)
とはいえ、孔はかなり底面に近いところに穿たれているので、隧道内桟橋説を提唱するにはちょっと無理があるように思えます。小坪井沢側坑口を見るに下半分は埋まってしまったのだ、ということも考えられなくはないですが…。
さらに言えば、以下の写真のように左手に孔があったとしても右手に孔があるというわけではないので、なおさら桟橋説は不自然に思えてきます。
Nd (9)
↑左手の孔たち
Nd (10)
↑同じ地点で右側の壁を撮影。孔はなさそうに見える。

Md (5)
Si06

中央部で孔はいったん見られなくなりましたが、出口に近づくと再び現れてきました。連続的に穿たれている孔たち。本当になんなんだ…?

Nd (13)
ところで…、この隧道ってこんなに背丈低かったですかね…。なんだか170-180センチしか高さがないように見えます。小坪井沢側坑口のビーバーダムが坑内の堆積に影響を与えているとすれば、隧道内桟橋説を支持するひとつの根拠となりえますが、一方で遠くない未来、この隧道が通行不可になってしまう恐れを示唆しています。

Nd (15)
本坪井沢側坑口近くではついに天井部が削られていました。去年も見たような気がするので、心ない探索者が掘ってしまったというわけではないと思いますが。


さて、隧道を歩ききったところで隧道内の孔についてもう一度考えてみます。
まず、孔は確実に存在していました。隧道中央部では確認できませんでしたが、端部では連続的に穿たれた孔を発見するに至りました。
そして、孔は隧道の底面に近い位置に穿たれていました。ただしこれは隧道が埋まってしまっただけ、という可能性も考えられます。
また、孔は左右対称に掘られているわけではなさそうでした。崩れ落ちただけという可能性もありますが、少なくとも探索中に左右揃った孔を発見することはありませんでした。

真っ先に思い浮かぶのはやはり隧道内も桟橋を通していたのではないかという説です。小坪井といえば孔でありますし、孔の連続性が見られたことからも可能性は十分に考えられます。ですが、ではなぜ隧道内も桟橋を通したのかと問われると返す言葉はありません。鉄路と人道通路を上下で分けていたというには高さが足りませんし、なにより退避坑の意味がないのです。
ならばと次に考えられるのは孔に照明を設置していたという説なのですが、ほぼ全線が桟橋という低規格な小坪井軌道で照明を設置するとは思えませんし、なにより照明スペースにしては孔の間隔が狭すぎるような気がします。
ここでふと思い出すのは、まだ見ぬ田代川源流の隧道です。あの隧道は驚くことにも水路隧道と軌道隧道を兼ねていました。とするとこの隧道も水路を兼ねていたのでは…。しかし、沢の蛇行を突き抜ける田代川源流の隧道と違い、こちらは沢と沢を結ぶものであり、水路を兼ねる必要はないはずです。
ですが、いくら坑口にビーバーダムがあるとはいえ隧道内に堆積物があることは、少なからず隧道内に水の流入があることを示しています。もしかするとこの隧道は隧道内に桟橋を架けることで大雨でも軌道が流されないようにしたのかもしれない、そう思います。連続的な孔で枕木を固定し、水さえ引けばすぐに再使用できるようにしたとすれば、孔にまつわる謎も解決するのです。

とはいえ、土砂や倒木が流入してくれば大規模な災害は免れませんし、むしろ隧道内の桟橋が流出することによってさらに甚大な被害が出るでしょう。いささか強引な説ということは否めません。もし、何か新しい仮説を思いついた方がいらっしゃいましたら、ぜひぜひコメントをお願いいたします。もちろん、この説に関するご意見、ご感想もお待ちしておりますのでどしどしご投稿ください


<09:05>
kotsuboi78
Md (7)
謎は残ったままですが、行程を完遂できなくなってしまいますので先に進むこととします。この先は昨年も越えた2メートルの滝。木が流されていないといいな…。

<09:16>
kotsuboi79

やっぱりダメだったか…
昨年我々を奥地へと導いてくれた倒木たちは軒並み流されてしまい、いかにも頼りない木が一本残るのみとなってしまいました。しかも、前回は往復行程だったので三島氏のリュックサックを置いていくこともできましたが、今回は片道きっかり。なんとしても持ち物すべてを滝の上に運ばなければなりません。

Md (10)
Md (9)
幸いにも、事前に三島氏がロープを購入していたので、三島氏に特攻してもらい、ロープで荷物を引き上げることに。ただ、ロープについては二人とも完全な初心者であり、誤って私のリュックサックを滝壺に水没させてしまいました。この先の行程が思いやられます。

Nd (17)
なんと滝の突破に24分も要してしまいました。これ計画完遂できるんか…?

Si03
見覚えのある分岐をに進み、おなじみの渓谷にやってきました。前回と違って午前なので印象も全然違ってきます。
Nd (19)
こういうところにも孔があるんだからこの軌道はやめられない。
Md (11)


<09:47>
Md (12)
渓谷を抜けて広場に。ここには弁当箱が落ちているはずなのですが、残念ながら今回発見することはできませんでした。

Si08
昨年は小坪井沢で見た木漏れ日を本坪井沢奥地で見ることになるとは…。


<09:55>
kotsuboi81
Md (14)
ただいま。


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